メディデータのクラウドおよびモバイルテクノロジー、 10年規模の小児リウマチ共同研究をサポート

2015/02/23

全米規模の小児リウマチ共同研究ネットワークがアンメットニーズの高い領域において研究を広げるためにMedidata Clinical Cloudを選定

  • 10年規模の難治性希少疾患の市販後観察研究データ収集にメディデータのプラットフォームが採用
  • モバイルヘルスの活用で治験参加プロセスの簡素化を実現

ライフサイエンス業界向け臨床研究ソリューションをクラウドベースで提供する世界大手のメディデータ(NASDAQ: MDSO)は、小児リウマチ性疾患およびその治療の包括的データの収集を目的とする10年規模のプロジェクトである小児関節炎リウマチ研究連合(Childhood Arthritis and Rheumatology Research Alliance ;CARRA)レジストリをサポートするテクノロジーとして同社製品が選定されたと発表しました。

CARRAは北米(米国およびカナダ)の非営利研究組織です。100カ所を超える治験施設の400人以上の小児リウマチ専門医、研究者および治験コーディネーター(北米の小児リウマチ治験施設/専門医の95%)が参加し、若年性特発性関節炎や小児リウマチ性疾患の治療法模索のため、共同研究に取り組んでいます。 CARRAレジストリはCARRAの共同研究の基盤として、さまざまな小児リウマチ疾患患者の疾患および治療に関する市販後観察研究のプロジェクトです。

CARRAレジストリの長期にわたる研究サポートのために、メディデータのクラウドベースの電子データ収集管理テクノロジー(Medidata Rave®)と患者からデータを直接収集するモバイルソリューション(Medidata Patient Cloud®)を利用します。Patient Cloudはメディデータのプラットフォームにモバイルアプリが統合されており臨床試験および市販後観察研究における電子患者日誌(ePRO)の管理を効率化します。このモバイルアプリは、電子的に患者向けの質問票と電子日誌を提供し、患者と研究者の双方のプロセスを簡素化します。これらテクノロジーはCARRA レジストリの拡張性のある情報科学基盤のデータ収集を支えることで、CARRA レジストリが小児リウマチ性疾患についてより深く理解し、さらには診断と治療法の向上を探し求める患者や医師、研究者に役立つ情報源を構築することをサポートします。

デューク大学小児科教授、およびCARRA会長兼CARRAレジストリの主任治験担当医師を務めるLaura Schanberg(ローラ・シャンバーグ)氏は次のように述べています。「過去10年で我々は大きな進展を果たしたものの、アメリカだけでもいまだに30万人もの子どもや家族がリウマチ性疾患に苦しんでいます。若年性特発性関節炎などの小児炎症性疾患は、持続的な関節の痛み、関節の腫脹やこわばり、活動の低減、成長問題や眼疾患の引き起こす可能性があります。罹患した子供たちは学校を欠席しなければならず、両親たちも会社を欠勤することになるなど、生活の質(QOL)が大幅に損なわれているのです。この観察研究のデータ収集と患者の参加プロセスが簡素化されることで、小児リウマチ性疾患分野の研究が飛躍的に進歩することを期待しています。」

また、CARRAレジストリの情報科学開発担当ディレクターでありボストン小児病院情報科学プログラムのインストラクターのMarc Natter(マーク・ナッター)医師は次のように述べています。「メディデータのプラットフォームと、CARRAレジストリで既に使用中のオープンソース技術であるi2b2統合臨床研究データウェアハウスプラットフォームを組み合わせることにより、この市販後観察研究ネットワークでは、安全性や治療に関する詳細なデータなど、米国やカナダの小児リウマチ障害に関する少なくともこの先10年分の包括的情報を収集していくことができます。これは小児期発症の関節炎について、どのように利用可能な治療法を最適に採用するか、また治療選択時の安全性と効率に関する研究体制を改善するかを考える上で、非常に重要なステップとなります。」

メディデータのGlen de Vries(グレン・デフリース)社長は次のように述べています。「メディデータとCARRAが市販後観察研究で提携することを喜ばしく思うと同時に、メディデータのテクノロジープラットフォームがCARRAの重要な使命である小児および青年患者の関節炎およびリウマチ性疾患の予防、治療、治癒をサポートすることを誇りに思います。メディデータは全社をあげて、新しく強力な診断法と治療法の発展を促す高品質な研究の育成、促進、実施に対するCARRAの取り組みを支持しています。」

CARRAについて
CARRAは北米の非営利研究組織です。100カ所を超える治験施設の400人以上の小児リウマチ専門医、研究者および治験コーディネーター(北米の小児リウマチ治験施設/専門医/の95%)が参加し、若年性特発性関節炎や小児リウマチ性疾患の治療法模索のため、研究に取り組んでいます。 CARRAレジストリはCARRAの基盤として、さまざまな小児リウマチ疾患患者の疾患および治療に関するデータを提供しています。CARRAは北米の小児患者全員が意義深く高品質な臨床研究および橋渡し研究に参加することを目指しています。CARRAの研究者はここ10年以上にわたり4000万ドルを超える調査費を獲得しています。CARRAの組織運営陣は前述のSchanberg博士、ハッケンサック大学メディカルセンターのYukiko Kimura(ユキコ・キムラ)医師、モンテフィオーレメディカルセンターのNorman Ilowite(ノーマン・イロワイテ)医師、ボストン小児病院のRobert Fuhlbrigge(ロバート・フールブリッジ)博士です。CARRAに関する質問は、Kelly Mieszkalski(ケリー・ミースズカルスキー)事務局長kelly.m@carragroup.orgまでお問い合わせください。

メディデータについて
メディデータはライフサイエンス業界向けに臨床研究を効率化するソリューションをクラウドベースで提供するリーディングカンパニーです。卓越したアプリケーションとインテリジェントなデータ解析によって臨床開発に変革をもたらしています。Medidata Clinical CloudⓇ*は、有望な新薬や治療法の臨床試験設計および計画から実施、管理、報告に至るまでの生産性と品質の向上をもたらします。メディデータは顧客の競争が激しくまた系統だったアプローチを必要とするゴール達成を支援することに尽力しており、その顧客には世界トップ25の製薬企業の90パーセント以上が含まれるほか、革新的なバイオテクノロジー企業や医療診断・機器の提供企業、中核的な大学病院やCRO(医薬品開発業務受託機関)などが名を連ねています。

*Medidata Clinical Cloud®とは臨床開発業務用ソフトウェアのプラットフォームです。

(本プレスリリースは2015年2月22日 ニューヨーク発報道発表の抄本訳です。原文は弊社ウェブサイトを参照ください)

報道関係者お問い合わせ先
メディデータ・ソリューションズ(株)
石田 雅子 / 03-4588-0400 /  mishida@mdsol.com